飯島町教育委員会は、24日から1泊2日の日程で「平和学習」として飯島中学校3年生の5人を被爆地の広島に派遣する。初めての取り組みで、現地では被爆体験者の話を聞くほか、平和記念資料館や原爆ドームなどを訪ね、戦争について肌で感じる機会にする。片桐健教育長は「まっさらな気持ちで見聞きし、日々当たり前に感じている平和について考えを深めてもらえたら」と説明する。
「戦争について語れる人が少なくなり、子どもたちの学習でも悲惨な歴史を資料などでは示せても、じかに感じられる機会は乏しい」と片桐教育長。派遣する生徒たちには「ありきたりではなく、自らの言葉で仲間に体験したことを伝えてほしい」と期待する。
派遣するのは希望した生徒たちで、事前研修なども実施。体験談を語る機会なども設け、戦争や平和についてみんなで考える機会にしていく考えだ。
5日に開かれた町の戦傷病没者追悼式では、派遣される生徒のうち吉沢和真さん、野原柚彩さんが作文を朗読した。
吉沢さんは「世界各地で戦争が絶えないが、一体どれほどの人が命の尊さを感じているのだろうか。もし、ニュース映像に映る戦争被害者が自分の身の回りの人だったらと思うと恐怖でいっぱい」と話し、命の尊さを知るところから始めて、平和が続くように行動したいと力強く述べた。
野原さんは「誰もが幸せにならない戦争を絶対にしてはいけない」と訴え、他人事にしたり、目をそらしたりせず、「戦争のない未来をつくるためにも常に問い続けていきたい」と話した。
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