諏訪市は25日、市文化センター(湖岸通り5)の大規模改修に向けた実施設計に当たり、ホールステージへの反響板の設置効果を検証する音響調査に早急に着手し、7月中にも調査結果を得たい考えを示した。「設置するか否かの判断が実施設計に大きく影響する」とし、設置を要望している音楽関係者と結果を共有した上で、市として最終判断する。
市文化センターの改修計画を巡っては、実施設計の委託費などが市議会6月定例会で賛成多数で可決。関連予算は約4700万円で、音響調査や地質調査の委託費、検討委員会の関連費用も盛り込んでいる。
音響調査はホールの構造や図面などのデータを専門業者に提供し、ステージに反響板を設けた場合に客席での音の残響時間がどれぐらいになるかを計算する。結果がまとまり次第、音楽関係者との話し合いの場を設ける方針。25日の定例会見で、後藤慎二副市長は「反響板を入れる、入れないかの判断はできる限り早くしたい。その結果を実施設計に反映させる」と説明。金子ゆかり市長は「反響板を設置すればプラスの効果は出るだろうが、その度合いや費用対効果を慎重に見極める必要がある」と述べた。
市は年度内に実施設計業務を完了させ、来年度から工事に入りたい考え。来年7月から2027年3月末は工事の実施に伴って休館にする予定で、この日、来年7月以降の施設利用予約を停止すると発表した。文化センターは1年前からの利用予約が可能なため、この時期に告知したという。来年7月以降は、市駅前交流テラスすわっチャオや地区公民館を利用してもらうよう理解と協力を求めていく。
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