伊那北高校の生徒が考案した「防災脱出ゲーム」を楽しむ小学生ら

楽しく学ぶ避難生活 伊那北高生のゲーム体験会

2024/06/23 06:00
地域

伊那北高校(伊那市)学際コースの生徒たちは22日、独自に考案した、災害時の避難生活について学べるゲームの体験会を大芝高原(南箕輪村)森の学び舎で行った。多くの親子連れらが参加し、避難所で発生するトラブルや対処法を学べる「脱出ゲーム」やボードゲームに挑戦した。

 

同コース3年生は昨年度、授業で防災について学習。高校生ができることを模索する中、両ゲームを開発した。

 

脱出ゲームは、避難の準備から避難生活を2日間疑似体験する内容。はじめに防災に関わるクイズに挑戦して、正解数に応じて、毛布やラジオなど避難所に持っていく物のカードを入手できる。

 

避難所では「物音や明かりのせいで眠れない」「家族と電話を取りたいが携帯電話がない」といったトラブルが発生。手元のカードから、音や光を遮る耳栓やアイマスク、公衆電話を使うための小銭のカードを選んで対処。対処できるカードが無ければ減点となるため、子どもたちは一喜一憂して楽しんでいた。

 

箕輪町の小学4年生の児童は「(避難所で飽きないために)ゲームとか遊べる物も必要だと分かった」と話していた。

 

ボードゲームは人気商品「人生ゲーム」風で、避難生活で持っていると役立つ物などを学べる。参加者は「避難所なら懐中電灯はいらないかな」「モバイルバッテリーは欲しいな」などと頭を悩ませながら楽しんだ。

 

同村観光協会が同日開いた催し「森と芝のマルシェ」の一環で、生徒たちが自ら打診して参加した。催しでは小中学生らが手作り品を販売する出店も並んだ。

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