南箕輪村の大芝高原で、ササユリが見頃を迎えた。木漏れ日が差し込むアカマツ林の数カ所に群生していて、腰の高さほどに伸びた茎の上部に薄紅色の花を咲かせ、夏の林内に彩りを添えている。

一帯の森林を管理する南箕輪村開発公社によると、大芝の湯駐車場西側の林内に１００本以上のササユリが植わっていて、群生地を囲むようにロープを張って保護、育成している。今年は10日ごろから咲き始め、今週いっぱい楽しめるという。

横浜市から夫婦で訪れた男性（60）は「伊那谷は静かで自然がいっぱい。月１回のペースでツーリングに来ています」と語り、咲き誇るササユリに見入っていた。同公社は「大芝高原の森を散策しながら、ゆっくりササユリを楽しんでいただければ」と話している。