諏訪市木遣(きやり)保存会(竹森笑子会長)は16日、発足50周年記念イベント「木遣りの集い~唄で繋がるおんばしら~」(長野日報社など共催)を同市文化センターで開いた。映像出演を含め、県内各地の御柱祭で木やりを行う10団体が参加。御柱文化の継承と木やり仲間との一層の連携を願いながら、それぞれが受け継ぐ独自の木やりを披露した。
今回、諏訪市木遣保存会のほか、水上布奈山神社(千曲市)、生島足島神社(上田市)、須々岐水神社(松本市)、沙田神社(同)、小野神社(塩尻市)、三輪神社(辰野町)、和田諏訪神社(飯田市)、知久平諏訪神社(同)の各神社の御柱祭に奉仕する木やり衆が出演した。
各団体は、それぞれ奉仕する御柱祭の紹介動画の後に登壇し、受け継がれてきた独自の木やりを披露。同会の会員や木やり教室の教室生らが合の手を入れた。ステージ間には、この日のために普段と違う木やりを練習してきた会員や教室生らによる発表もあった。来場者は一緒に掛け声を出したり手をかざしたりして、諏訪大社御柱祭と一味変わった木やりを楽しんでいた。
トップバッターで登場し、伝統の菅笠(すげがさ)姿で数分に及ぶ和田諏訪神社御柱大祭の幕開け木やりを披露して会場を盛り上げた「和田諏訪神社御柱音頭取り」の酒井正也さん(50)は、「会場の皆さんの掛け声が励みになった。本場の諏訪で自分たちの音頭(木やり)を披露できてうれしい」と笑みを見せた。
竹森会長は「参加した皆さんがそれぞれ木やりに誇りを持ち、情熱を注いでいる。御柱文化の継承と発展、地域間の連携を図る新たな一歩としたい」と話した。
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