駒ケ根市地域公共交通協議会は16日、同市赤穂のベルシャイン駒ケ根店でバスやタクシーなどの公共交通をテーマにしたイベント「のりもの体験」を開いた。客席への乗車体験や運転席に座れるめったにない機会とあって多くの親子連れでにぎわった。
地域の足として欠かせない公共交通を身近に感じてもらい利用促進につなげるのが目的で、3年ぶり2回目の開催。地元で実際に運行している各社の路線バスや高速バス、タクシーなどをはじめ、消防車や陸上自衛隊の災害支援車両も含め車両合わせて7台を同店の正面入り口に並べ、自由に見学できるようにした。このほか、立ち乗り型移動用小型車の乗車体験、ガラガラ抽選会や運転免許証の自主返納の相談なども行った。
子どもたちに大人気だったのは、中央アルプス観光のバスの運転席に座る体験。目の前の大型モニターに映し出される走行中の映像を見ながら、大きなハンドルを回したり、疑似スイッチを動かしたりと、しばしの運転手気分を味わった。
”運転”に挑戦した同市中割の児童(7)=赤穂小2年=は終始笑顔ながらハンドルさばきに苦労した様子で「ちょっと難しかった」と一言。父親(42)は「ふだんバスにはあまり乗らないが、これを機にもっと利用しなければと思った」と話していた。
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