総合技術新校に期待する学びについて意見を交わす懇話会メンバー=6日夜、下諏訪町役場

岡谷諏訪総合技術新校 校地検討会議を設置へ

2024/06/08 06:00
社会

県立高校の再編計画で、旧第7通学区の岡谷工業(岡谷市)と諏訪実業(諏訪市)を対象とする「岡谷諏訪総合技術新校」の再編実施計画懇話会は6日夜、2回目の会議を下諏訪町役場で開いた。総合技術新校の校地・校舎について意見を交わす「校地検討会議」の設置を承認。県教育委員会は懇話会を重ねて新校の学びのイメージなどが固まり次第、1回目の検討会議を開くとした。

 

活用する校地や校舎は、県議会に統合案の同意を求める際に必要となる。検討会議は岡谷、諏訪、下諏訪の3市町の教育長、学識経験者、産業界や同窓会代表、両校関係者の10人で構成。県諏訪地域振興局長がオブザーバーとして参加できるようにした。原則非公開とするが、県教委は「議論の内容は懇話会に随時報告し、内容に沿って懇話会で検討していく」と説明した。

 

この日の会議では懇話会構成員の両校の代表生徒がそれぞれの学びの特色や現状、部活動、生徒会活動などの様子を紹介した。

 

岡谷工は動画を交えて各学科の専門性の高いさまざまな学びを伝え、武田怜也生徒会長は「再編統合までの間、学びを提供し続けてきた学校への感謝と互いの生徒間交流を深め、新校のイメージを見つけたい」。全日制の商業科と県内唯一の服飾科、地域で唯一の定時制普通科を置く諏訪実の生徒3人は「多様な仲間とともに多様な学びを実践できている」「定時制だからこそ自分のペースで成長できている」と報告した。

 

続くグループ討議では、専門性の高さや地元と連携した実践的な学びが共通の長所として挙がり、期待する学校像や学びに関しては「より専門性に特化し、地域の発展に貢献してほしい」「両校の大切な部分は受け継ぎながら、商業、工業、服飾という分野を超えた新しい学び、ここにしかない新しい学校づくりをしてほしい」との意見が出た。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。