子どもの交通事故を減らそうと、伊那市の自転車愛好者らでつくる「自転車安全教育プロジェクト」が、ペダルのない幼児用自転車「キックバイク」を使って遊ぶ教室を市内で始めた。自転車先進国のデンマークで開発された幼児向けプログラムで、遊びながら運転スキルや危険回避能力、協調性などを養えるという。今年度は年2、3回開き、いずれは市内全域や市内外に広めたい考えだ。
同プロジェクト代表で日本自転車文化協会(東京)理事を務める御子柴慶治さん(70)=同市美篶=によると、国内では未就学児から小学校1、2年生の交通教育が手薄で、小学1年生から自転車での事故が増加する。未就学児の頃から安全に交通社会に出ていく準備が必要という。
プログラムは、自転車優遇のまちづくりが進むデンマークの保育園や学校で実施されている。キックバイクに乗りながら、シャボン玉を片手で割ってバランス感覚を養ったり、地面に置いた輪っかを拾って自分以外の自転車との衝突を回避する感覚を磨いたりする。国内では首都圏を中心に教室が開かれ、警視庁と連携して実施した実績もあるという。市内では2022年度に一度、体験会が行われ好評だった。
2日に同市美篶のレストラン「加城」駐車場で開かれた教室には、地元の年中、年長児7人が参加した。1周約35メートルのコースを設け、途中に障害物を三つ用意。目の前を横切るバランスボールを避けたり、上下に動く布の合間を縫って通り抜けたりすることを通して交通状況を理解し、判断する力につなげた。
園児の1人(4)は布を通り抜ける遊びが気に入り「楽しかった」と笑顔。御子柴さんは「自転車の運転がドライバーとしての交通安全の基礎になる」とし、自転車を生涯スポーツとしても楽しんでほしい-と願う。
次回は9月に加城駐車場で開く。問い合わせは御子柴さん(電話090・2521・0590)へ。
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