辰野高校は3日、デザイン会社DOKKA(東京)のデザイナーユニット「DOKKAvivid」を外部講師に招いた授業を同校で行った。夏明豊さんと管内のど佳さんのユニットで、アーティストやタレントなどへの衣装提供も行う2人が、同校1年普通科学際探究コースの生徒17人に、独自のデザインの原点について語り、サスティナブル(持続可能な)ファッションについての思いを伝えた。
大阪文化服装学院在学中の2021年にブランドを立ち上げた小学生時代からの幼なじみの2人。バンタン・パルコ主催のアジアファッションコレクションでグランプリを獲得し、22年にはNYファッションウィークでコレクションを発表。創造性と独自性で評価を受けており、最近では音楽ユニット・水曜日のカンパネラのボーカル・詩羽さんのライブ衣装なども手掛けている若手の注目株だ。
2人は、ともに通った中国系インターナショナルスクールの中国民族舞踊部で触れた少数民族の衣装が、原色を多用するデザイナーとしての世界観のルーツとし、デザイナーを夢見ていた小学校時代から2人のブランドを立ち上げるまでの流れ、会社設立後の活動について語った。
学生時代に自らイベントを開催したことにも触れ、「大人になってやるといろんな制約があるが、学生時代なら何でもできる。若いうちにやっちゃうほうがいいと思う」と生徒たちの夢を後押しした。
いっぱい作っていっぱい売る大量生産のファストファッションに疑問を感じたことがサスティナブルを考えるきっかけになったとし、「シンプルで地味なイメージだが、カラフルでかわいいサスティナブルファッションがあってもいい」と語った。
講演後は、伝統的な中国柄の生地を使ったオリジナルタンブラー作りのワークショップも開催。年齢の近い2人の活躍に刺激を受けたという大谷レベッカさんは「多様性を体現する思った以上にすごい人たちで勇気をもらった。自分も夢をかなえるために頑張りたい」と話していた。
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