諏訪大社上社御田植(おたうえ)祭が2日、諏訪市神宮寺にある藤島社斎田(さいでん)で行われた。諏訪、茅野、富士見、原の4市町村各地区から選ばれた14~29歳の早乙女23人が、白装束に赤たすき、菅笠(すげがさ)姿で斎田に入り、五穀豊穣(ほうじょう)を願いながら青々とした稲の苗を植えた。
早乙女らは、本宮で奉告祭を行った後、神職や大社関係者と列を整えて藤島社に移動。神事に引き続き、素足で斎田に入った。例年は好天となることが多いが、この日は雨模様。途中から雨も降る中、早乙女らは横一列に並んで、耕作奉賛会会員の助言を受けながら、スワヒカリの苗を1株ずつ植えていった。
茅野市北山地区の早乙女(14)は「雨の中で大変だったけど楽しかった。装束を着て新鮮な気持ちにもなったし、一生に一度の貴重な経験ができた」とすがすがしい表情を見せた。
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