八ケ岳山麓の雄大な景色の中で、農業の体験と食を楽しむ有志組織による企画「八ケ岳絶景フィールドキッチン」の田植え体験が1日、富士見町立沢の水田で行われた。地元をはじめ、関東圏の男女12人が参加し、うるち米の苗を植えた。今後、シーズンを通じて草取りや稲刈りの農作業と、景色を眺めながらの昼食会を継続して楽しむ計画だ。
企画は、都内でデザイン事務所を営みながら4年前に山梨県北杜市へ移住した中山裕介さん(37)が、富士見町や茅野市を訪れたのが発案のきっかけ。「雄大な景色を見ながら食を楽しむ感動を多くの人に経験してほしい」と知人の藤田泰彦さん(64)ら5人に呼び掛け、昨年から準備を進めて来た。同町では稲作、茅野市では野菜作りを行う。
このうち稲作体験には、妻と古民家を利用した「小さな食堂 山ひこ」(立沢)を営む画家の矢沢正文さん(57)が協力。近所の人から借り受けて耕作する水田を会場に提供した。水田付近からは南側に入笠山エリアが一望でき、企画の趣旨に合致していることから稲作の拠点にした。
この日は、参加者全員で素朴な甘さが特徴の米ササシグレの苗を定植し、昼食には山ひこのおにぎりランチを味わった。初めて田植えを体験した東京都の会社員、西巻雄二さん(56)は「田んぼの泥の感触が心地いい。秋の米収穫が楽しみ」と話した。
「地元の農家と都会の皆さんを結び、地域の活性化にもつなげたい」と中山さん。田植えを教えた矢沢さんは「農業だけでなく、泥や虫、通り過ぎる風の心地よさなど、原体験を通じて感性を研ぎ澄ましてもらえたらうれしい」と期待した。次回は8月に除草作業を行う。
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