諏訪湖のテナガエビ漁が解禁され、諏訪市渋崎の諏訪湖漁業協同組合に1日朝、14.7キロが初出荷された。解禁初日の水揚げ量は昨季に比べ5キロほど少ないが、まずまずの出足。油で揚げると鮮やかな赤色になって見栄えもするため、ホテルや旅館からの引き合いも強く、関係者は「地域の期待に応えたい」と豊漁を願った。
漁期は今月末までの1カ月を予定。42人が申請し、1人50個を上限に「えびかご」と呼ばれる仕掛けを浅瀬へと沈める。初日は27人がテナガエビとスジエビを出荷し、岡谷市内5軒の川魚店へ。水揚げされたばかりのエビは、出荷箱の中でぴちぴちと跳ね上がっていた。
昨季は1カ月で208キロの水揚げがあり、一昨季に休漁として資源回復を図った成果が出た。今季は水草ヒシの生育がやや早く、えびかごを仕掛けられない場所が出ているという。体長は5~7センチで「例年並み」としている。
藤森惠吉組合長は「テナガエビを待っている地域の方は大勢いる」とし、「資源量を見ながらの漁は続くが、ワカサギが不漁の分、エビをしっかり供給できるよう努力したい」と話していた。
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