伊那市は、身体に装着する排尿予測装置を使った外出機会創出実証事業で、新たに「ぼうこう訓練」に関する支援を行う。トイレが近い人がぼうこうにためることができる尿の量を徐々に増やしていくための訓練で、1日の排尿回数が記録できるよう排尿日誌を配布し、実証前後の1日のトイレの回数を比較できるようにする。市は今年度の実証事業参加者100人(先着)を募集している。市民向けの講演会も開催する。
実証事業は、トイレの心配から外出を控えている高齢者らの外出を後押しし、外出の意欲や生活の質が向上するか検証する狙いで、DFree(東京)が提供する装置「DFree」を活用。下腹部に装着し、ぼうこうの膨らみを超音波で計測。スマートフォンなどを通じて排尿のタイミングを知らせる仕組みだ。
ぼうこう訓練は、尿意を感じてから、トイレに行くことを無理のない範囲で我慢し、我慢する時間や回数を徐々に増やしていくことで、ぼうこうに尿をためる機能を訓練する。DFreeを活用し、ぼうこうにどれぐらい尿がたまっているかを確認しながら取り組むことができる。
実証事業対象者は同市内在住で、排尿に関する何らかの悩みを抱えている人。装置の使用前後にアンケート調査などに協力してもらう。応募期間は来年1月31日まで。実証期間は来年2月28日までの2週間から最大3カ月。
申し込み、問い合わせは受託事業者の同社(電話0120・587・528)へ。
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