岡谷市を考える高校生有志でつくる「Voice of AOHS(高校生まちづくり会議)」は活動強化に向け、今年度からメンバーを拡大する。これまで市内3高校の生徒で構成してきたが、市内に住む高校生まで対象を広げ、意欲ある生徒の確保に乗り出す。若い力を結集してアイデア、意見を出し合い、魅力あるまちづくりに反映していく。
同会議は2018年に岡谷東、岡谷南、岡谷工業の3高校の生徒により結成。2004年に市が制定した「市民総参加のまちづくり基本条例」に基づき、将来ふるさとを担う若者が主体的にまちづくりに関わり、市が後押ししている。
事務局によると、メンバーの拡大は、市外高校に通う市内在住の生徒による問い合わせがきっかけ。3高校の生徒会役員を中心に活動してきたが、熱意ある生徒の確保に向け、今春から諏訪、岡谷、下諏訪の3市町の各高校を通じて、幅広い参加を呼び掛けている。グループは現在9人だが、随時募集していく。
これまでの活動では、岡谷名物のうなぎにちなんだご当地ラーメンの開発、蚕糸公園のイルミネーション装飾、コロナ下での飲食店支援のテークアウト(持ち寄り)販売、市が普及を進めるサツマイモ「シルクスイート」を使ったパフェの開発、フォトスポットづくりのモニュメント考案がある。
29日は今年度の初会合が市役所で開かれ、1~3年生6人が集まった。事務局から会議の進め方について説明を受け、来年3月にかけて月1回の定例会を行うと決めた。
活動2年目となる岡谷南高3年の生徒(17)は昨年の活動を振り返り、「反響があった。岡谷の魅力を伝え、まちを盛り上げていきたい」。初めて参加する岡谷東高1年の生徒(15)は「同世代の興味を引くものを考えたい」と意欲を見せた。
事務局の市地域創生推進課は「対象を拡大し、アイデアの広がりに期待したい。生徒たちが自発的に取り組める場を提供していく」としている。
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