岡谷市は、諏訪地方の高校生らが大学生と企業の商品開発に取り組み、ふるさと納税の返礼品を目指す「おかやPBL(課題解決型学習)」を始める。産学官連携プロジェクトとして、昭和女子大学(東京)、横浜市立大学との共催事業で行う初の試み。商品化を通して、地域産業への理解を深めていく。25日は岡谷市のテクノプラザおかやで説明会が開かれ、高校生が意欲を高めた。
プロジェクトでは、高校生と大学生が合同チームをつくり、市内企業の製品や技術を活用した商品を提案、開発、販売する。大手デパートのクラウドファンディング(CF)も活用して提供していく計画。地域産業の魅力を知るとともに、社会や企業の課題解決に向けて手法を学んでいく。7月にキックオフし、年度内の販売を目標にする。
企業とのコラボで実績のある昭和女子大は、これまでに新潟県燕三条地域の加工技術を生かしたCF返礼品の開発、カルビー(東京)とのコラボで韓国グルメの味を再現した新商品の菓子などを手掛けている。
説明会には、岡谷工業、岡谷南、諏訪二葉の高校生約10人が集まった。今春まで昭和女子大で指導していた横浜市立大の髙木俊雄教授(47)が、プロジェクトの流れについて紹介。「地元の魅力を再発見し、ビジネスにつなげてほしい。 課題解決力を楽しく身に付けて」と呼び掛けた。
友人と参加した岡谷工業高機械科3年の生徒(17)は「大学生と商品開発に挑戦できるので面白そう」。諏訪二葉高2年の生徒(16)は「高校生の目線で商品を作り、地域の活性化につなげられたら」と期待した。
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