すわっチャオの開館5周年を記念した「すわ将棋フェスタ」で、参加者と指導対局を行うプロ棋士たち

将棋フェスタで多世代交流 すわっチャオ5周年

2024/05/19 06:00
社会

諏訪市駅前交流テラスすわっチャオで18日、開館5周年記念事業の「すわ将棋フェスタ」が開かれた。藤井聡太八冠の師匠の杉本昌隆八段らプロ棋士3人がゲスト出演。指導対局会やトークショーなどを行った。小中学生を対象にした「こども将棋大会」も盛り上がりを見せ、幅広い世代に親しまれる将棋を通して多世代が集い、つながる施設の節目を祝った。

 

杉本八段の他に、長野市出身で下諏訪町在住の田中悠一六段、上田初美女流四段が訪れた。指導対局会はプロの駒落ち、三面指しで行い、事前申し込みの18人が入れ替え制で参加。プロ棋士から直接指導を受けられる喜びをかみしめながら対局に臨んだ。

 

甲府市の小学5年生(10)は「すごく深く考えるところが好き」と将棋の魅力を語り、「将来は(養成機関の)奨励会に入ってプロを目指したい」。杉本八段から指導を受けた上諏訪小6年の児童(11)は「とても強かった。普段の対局で使える手筋を教わることができてうれしい」と目を輝かせていた。

 

市教育委員会が主催し、日本将棋連盟諏訪支部が共催した。こども将棋大会は小学低学年、高学年、中学生の部に分け、予選と上位者による順位決定戦を実施。プロ3人はトークショーで将棋の魅力や藤井八冠について語り、会場の子たちに「自分の好きなことを見つけて挑戦して」と呼び掛けた。

 

すわっチャオは、「あつまる、つながる、はじまる」を応援する市の施設として2019年5月18日に開所。翌20年度から22年度までは新型コロナ対策に伴う臨時休館や利用制限などがあったが、23年度は入館者数・施設の使用率ともに好調に推移。開館以来の累計入館者は現時点で約86万人となっており、年度内に100万人に達する見込み。

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