岩波其残の掛け軸など初公開作品26点を紹介している「小口家コレクション展」

小口家収集の26点初展示 諏訪湖博物館

2024/05/05 06:00
文化

下諏訪町の諏訪湖博物館・赤彦記念館で、ミニ企画展「小口家コレクション展」が開かれている。大型連休に合わせて、同コレクションの資料整理が完了した26作品を初展示している。12日まで。

 

小口家コレクションは、小口正衛(1859~1927年)の家に伝来した文化資料。小口は、第2代下諏訪村長、第5代下諏訪町長を歴任した一方、紫金桃の俳号を持つ文化人で、多くの俳人、画人らと交流を持った。諏訪市出身の岩波其残(1815~94年)もその一人で、晩年の4年間を小口家で過ごし、多くの俳画を同家に残した。紫金桃と其残は俳画を合作するなど気心の知れた仲だったという。

 

展示では、其残による俳画の扇作品や短冊、新たに見つかった掛け軸などを並べた。其残から影響を受けたとみられる紫金桃の作品もある。

 

同館では2月まで「癒しのアート KIZAN~カワイイの原点、岩波其残~」を開催し、其残の作品約100点を紹介。今回はその時に展示し切れなかった作品も並べた。学芸員の太田博人さんは「幅広い内容の小口家コレクションとともに、小口正衛さんにも注目してほしい」と話している。

 

7日は休館。

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