兵庫県たつの市出身の堀彩音さん(35)=辰野町=が4月1日、古本と郷土玩具などを扱う店舗「夕やけこやけ」を下諏訪町御田町に開いた。古い絵本や古地図などのほか、昔の人が手作りしていた竹とんぼやでんでん太鼓といった郷土玩具を堀さんが手作りして販売している。「昔の人の知識や技術を引き継いでいきたい。いろんな人がつながる場にしたい」と話している。
堀さんは10年前に関西から長野県に移住。看護師をしながら、休日にはイベントに参加し、趣味で収集してきた古本などを出展してきた。ただ、古本で生計を立てるのは厳しい│と、店舗を開くことに踏み出せずにいた。下諏訪町との出会いは10年ほど前で、雑誌で知った町内の「すみれ洋裁店」を訪れてから徐々に友人も増え、頻繁に通う町になった。本気で好きな道と向き合おう-と、昨夏に看護師を辞め、開店に向けて準備を重ねてきた。
店舗は御田町商店街の「すてっぷカサイ」横の建物の2階の一室。青い扉が目印で、急な階段を登ると店舗がある。現在は合同展「信州下諏訪夕やけにゃんっとぼけ」(5月12日午後3時まで)を開催中。堀さんの古本や玩具とともに、松本市の「おっとぼけ美術館」による大きな道神面や、東京を拠点に活動する2人組「にゃんとこ」による猫の置き物やイラスト、民謡レコードなども展示している。
堀さんは岡山県にいる祖父から2年ほど前に眼鏡型のしめ飾りの技法を習ったという。小さい頃におじいちゃん、おばあちゃんに教わった玩具や装飾品などの技術を引き継ぎたい│との思いが根底にある。「歴史や文化に詳しい地域の人から技術や知識を引き継ぐ寺子屋のような場になれば」と語る。
5月11日午後5時からは、関連イベントで斎藤ぽん(にゃんとこ)さんが民俗芸能「祝福芸・秋田万歳」を店内で実演する。参加希望者は堀さん(メール:yuyakekoyakeasobi@gmail.com)へ。
同店の営業時間は午後1時~同8時。不定休。最新情報は同店のインスタグラムへ。
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