「ハナモモ街道」などと親しまれる箕輪町西部の県道与地辰野線沿いで20日、満開のハナモモを眺めて散策を楽しむ催し「花街道まつり」が開かれた。約1500本のハナモモが赤やピンク、白のふっくらとした花を咲かせており、家族連れらでにぎわった。散策の途中にはコーヒーを飲んでくつろいだり、乗馬体験や宝探しゲームを楽しんだりしていた。
ハナモモを管理する住民有志約65人による「信州みのわ花街道推進協議会」が主催。コロナ禍で昨年4年ぶりに開いたがあいにくの雨だったため、式典のみ実施した。今年は満開のハナモモにも恵まれて、晴天の下、5年ぶりに屋外で開いた。
ながた荘から富田公民館までの約5キロ区間のうち、4カ所で催しを用意。上古田公民館で地元の女性が手作りしたまんじゅうを販売したり、下古田運動場でポニーの乗馬体験を行ったりした。
主会場の下古田展望台では開会式を実施。近くの箕輪西小学校の6年生2人が管理する住民への感謝の思いを読み上げたほか、花火も打ち上げた。その後、地元グループがソファやテーブルを設置して屋外でのオープンカフェを繰り広げ、地元産のリンゴジュースやコーヒーを振る舞った。訪れた人はハナモモの写真を撮ったり、目の前に広がる田園や南アルプスを眺めたりして満喫していた。
家族と街道を散歩しながら訪れた近くの幼児(5)は「赤のお花がきれい」、母親(33)は「いつもは車から見ているが、きょうはまじまじとお花を見て歩けて良かった」と笑顔で話していた。
同協議会によると、天候にもよるが、今後1週間ほど見頃が続きそう。
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