辰野町出身の若手作家2人による企画展「足跡~わたしたちの現在地」が、同町の辰野美術館で開かれている。洋画家の石川麻優子さん=伊那市=と食べ物絵師として活動する漆原さくらさん=同町=が出展。作風の異なる2人の若い感性に磨かれた作品が来館者を楽しませている。5月12日まで。
石川さんは幼少期から洋画家の垣内カツアキさんが主宰する絵画教室に通い、伊那西高時代は美術部に所属。女子美大に進学後、「これからの芸術はすべて二番煎じ」という教授の言葉に奮起し、独自の表現法を模索。卒業後は地元に戻り、企業に勤めながら創作活動を続け、2022年の県展で知事賞を受賞、23年には国展入選を果たした。
漆原さんは諏訪清陵高、武蔵野美術大を卒業後、農作物の産直流通事業などを手掛ける八百屋に就職。日々野菜と触れ合う中、大手デパートでの中元・お歳暮メインビジュアルを担当。21年からウェブマガジンで絵と漫画の連載を開始し、同年独立。現在は食べ物絵師として地に足の着いた食べ方、生き方を発信している。
2人は昨年知り合った郷里で創作活動をする芸術家仲間で、企画展は美術館の依頼で開催。石川さんは近年、「生を感じるための死」をテーマに創作しており、展覧会の入選、入賞作品などアクリル画を中心に重厚感ある作品25点を出展。漆原さんは皿の上の食べ物を描くことでその周りの情景や人の営みなどを描き出す作風で、岩絵の具などを用いたぬくもりのある作品62点を展示している。2人は「郷里で制作活動をするそれぞれの現在地を感じてほしい」と話している。
5月4日には作家によるギャラリートーク、漆原さんによるお弁当バイキングシールワークショップも予定している。参加費500円。
入館料は大人300円、高校生以下無料。月曜休館(大型連休は除く)。問い合わせは同館(電話0266・43・0753)へ。
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