箕輪町沢の大槻木工所の建具職人、大槻稔さん(46)=同町沢=が、2月23~26日に北九州市で開かれたものづくりの技術向上を目指す全国大会「第32回技能グランプリ」(厚生労働省など主催)の競技職種「建具」で最高賞の厚生労働大臣賞を受賞した。4度目の出場で、組子細工を施したついたての木工品を制作して初の最高賞。「長く目指してやっと優勝できたのですごくうれしい」と語った。
2年に一度開く大会で、年齢制限はないが国の技能検定の1級以上を合格していないと出場できない。2日間で計12時間以内に用意された木材を使って、課題作品の幅約110センチ、高さ約90センチのついたてを制作。内部は自由にデザインして技を競った。
20歳ごろから建具の仕事を始めた大槻さん。2005年に27歳で同大会に初出場して4位、17年は3位、19年は2位に。若い頃から同大会に何度も見学に訪れ、技を見て作り方を学んできた。
今大会では昨年11月に課題が発表されてから、日々の仕事の後や年末年始を中心に9回試作。はじめは制作に3日間かかったり失敗したりしたが、時間を計って練習に励んだ。課題の難易度が高く、本番では出場者7人中3人しか時間内に完成できなかったという。大槻さんはひし形を三重に重ねた文様「三重菱」の組子細工を施して仕上げた。
26日には白鳥政徳町長を表敬訪問。「練習でいろんなことを試したので大会が一番うまくいった」と振り返り、「これに満足せずこつこつと技術を高めたい。機械ではなく手加工でできることを研究していきたい」と意欲を新たにしていた。大槻さんが手掛けたついたての試作品は、町役場1階ロビーに4月末ごろまで展示している。
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