記事や文章を作成する作業は、ペンで「書く」ことよりも、キーボードで「打つ」ことがほとんど。ノートなどに「書く」際、漢字が頭に浮かばないことが多くなってきた。正しい漢字を確かめるため、またキーを「打つ」始末だ▼教育先進国といわれるフィンランドは、情報通信技術を活用したICT教育も日本の10年先を進んでいるとされる。タブレット端末を使ったデジタル教科書などを活用した教育を推進してきた。ところが近年、一部の学校は「脱デジタル化」に転じているという▼デジタル端末には多彩なアプリが並ぶ。つい授業と無関係のサイトをのぞいてしまうなど誘惑も多い。「脳はマルチタスクに弱い」「より授業に集中できる環境が必要」と、教科書とノートの授業に回帰したという▼日本政府はGIGAスクール構想を打ち出し、2019年度から学校に高速ネットワークを構築したり、児童生徒に1台ずつタブレット端末を配布したりとデジタル化を推進。コロナ禍でのリモート授業の必要性も相まって急速に環境を整えてきた▼ICT教育は新技術による授業の質の向上や、リテラシーなどネット社会との向き合い方などの啓発に寄与した一方、思考力や記憶力低下の可能性も指摘される。指導者不足や、それによる教育格差もあると聞く。ICT教育導入から5年。先進例から学び、いったん在り方を検証する時期かもしれない。
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