茅野市のこれからの学校の在り方について市教育委員会が公開で議論を進める中、住民の間でも学校や教育について「ちょっとだけ本気で」語ろうとする対話の機会が生まれている。同市北山で子育て中の川合野菜子さん(45)もその一人で「世間話から一歩踏み込んで」話をしたいと対話の機会をつくっている。
同市北山の蓼科中央高原のカフェで12日に開いた2回目の対話の会では、母親や元教員の女性8人が集まり、学校について思いを伝え合った。子どもが北山小学校に通っているという母親だけでなく、すでに中学校を卒業した子を持つ母親、中学校や小学校の特別支援学級で教員を務めた女性も参加した。学校との関わり方に悩んだ経験を伝え合い、集団生活で学ぶ意義や公立学校の良さ、地域と学校のつながり方などについてざっくばらんに意見を交わした。
同会はそれぞれの意見について議論やディスカッションではなく、学び合い、同じ考えや異なる意見を受け入れ合うことが前提。この日の対話では、義務教育の「義務」を負う対象について、子どもが学校に通う義務ではなく、子どもが学校で楽しく学ぶ権利を奪わないよう学校に通わせることを親に課した義務であることなどが話題になった。児童数を基にした茅野市の学校再編の在り方に対して自らの思いを語る参加者もいた。
終了後、川合さんは「学校や地域、茅野市についての思いや考えを安心して語れる場にしていく。言葉を重ねていくことでわくわくした未来につながっていけば」と話していた。問い合わせは専用フォームから。
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