美濃戸口に設けた相談所で登山者(右側2人)の行程やルートを確認し、相談に乗る関係者

八ケ岳登山、安全に 諏訪地区遭対協が相談所

2024/07/14 06:00
社会

諏訪地区山岳遭難防止対策協会(遭対協)と茅野署山岳遭難救助隊は13日、八ケ岳連峰の美濃戸口と唐沢鉱泉に登山相談所を設けた。登山計画書の提出を求め、行程やルートを確認しながら、安全登山を呼び掛けた。

 

3連休の初日、美濃戸口では朝から多くのグループが準備を整え、山に入った。山梨大学の山岳部員14人は1泊2日の日程で入山。経験の浅い部員に登山の知識や技能を身に付けてもらう機会でもあるという。八木悠太郎部長(20)は「山の天候は変わりやすく、急な体調不良もある。安全第一を意識した登山にしたい」と話した。

 

相談所で登山計画書に予定を記入し提出した岡田美佳さん=愛知県=、吉田美奈さん=滋賀県=は「ヤツガタケキスミレなどの花を見るのが楽しみ。梅雨の時期なので天候に注意しながら登山を楽しみたい」と話した。

 

県警本部によると、八ケ岳連峰の山岳遭難は今年、7日現在で22件発生し、4人が死亡している。同署地域課の福間健山岳遭難救助係長は「八ケ岳は年間を通じて登山客が多いので遭難件数も多い。転倒や熱中症に気を付けてほしい。特に下山途中の滑落やつまずきの事故が多いので気を抜かないように。日没前には目的地に着けるよう『早出早着』を心掛けた行動を」と話した。相談所は10月までに5回開設する。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。