諏訪清陵高校(諏訪市)化学部が、25~29日に中国天津で開催される「第38回中国青少年科学技術イノベーションコンテスト」に日本代表として参加する。23カ国の代表校が集まり、取り組む研究の概要や成果をまとめたポスターの前で審査員に発表を行う。発表する同部有機班の3年生3人は「めったにない機会。出るからには1等賞を目指したい」と意気込んでいる。
同部有機班は、紫外線を当てると光る分子を新たに合成。2年前から、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業に係る連携協定を結ぶ信州大学の協力を得て、その分子の性質を測定し、パソコンの画面などに用いられる有機ELに活用できるか研究している。
昨年8月の「2023年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」(文部科学省、国立研究開発法人科学技術振興機構主催)では、これまでの研究についてまとめた内容を発表。全国のSSH指定校221校の中から、最高賞に次ぐ科学技術振興機構理事長賞を受賞した。
今回、その実績などが評価され、日本代表校に選ばれた。発表するのは、3年の小井出遥斗さん(17)=諏訪市=、守谷虎太朗さん(17)=同=、真壁啓太さん(18)=岡谷市=の3人。3人は昨年の研究発表会で発表した内容をさらに深め、同コンテストに向けて準備してきた。
9日は市役所を訪れ、金子ゆかり市長に出場を報告。守谷さんは「先行研究に沿うのではなく、自分たちで方法を探しながらやるのが苦しかった」と振り返り、真壁さんは「発表の時に自分で理解した上で、相手に分かりやすく説明するのが難しいと思った」と話した。
班長の小井出さんは「発表やその後の受け答えは英語で行う。しっかり準備して、先輩たちから引き継いだ有機班の研究が分かりやすく伝えられるように頑張りたい」と語った。
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