8月上旬から下諏訪町内で夏合宿を開く大相撲の荒汐部屋(東京)の新土俵が完成し、合宿中の安全などを祈願する「土俵祭り」が5日、同町の赤砂崎公園多目的広場横の新土俵で開かれた。土俵上で神事が執り行われた後、荒汐部屋特製の「鳥塩ちゃんこ」が来場者に振る舞われた。晴天に恵まれ、会場には相撲ファンや地元の子どもら約300人が来場した。
土俵祭りは新たに土俵を作った際に行う儀式。荒汐部屋は2018年から同町で夏合宿を行っているが、昨年までは下諏訪南小学校校庭にある既存の土俵を使用していたため、初めての土俵祭りとなった。6月中旬、本場所や各地の土俵造りを専門に担う日本相撲協会の「呼出し」が訪れ、本場所と同じ製法・土を用いて土俵を仕上げた。
荒汐部屋を支援する諏訪地方の有志でつくる「荒汐部屋諏訪湖後援会」の主催で開いた。諏訪大社下社の神職が祝詞を奏上し、供物をささげた。その後、関係者が順番に玉串を奉納した。
荒汐親方(元蒼国来)は「新土俵ができ、下諏訪と荒汐部屋のつながりが新たに始まった。富士山が見える自然の中での合宿を力士たちも楽しみにしている」と多くの協力に感謝。関取の若元春関も「この土俵で稽古をさせていただき、本場所で力を発揮したい」と意気込みを述べた。
諏訪湖後援会の濱康幸会長(73)=同町=は「今年は8月上旬の暑い中での合宿となるが一緒に観戦してほしい」と来場者に呼び掛けた。
下諏訪北小学校6年生は学年で見学に訪れ、応援メッセージやイラストを書いた模造紙を力士たちにプレゼント。6年の北澤和さんと中村永姫さんは「力士たちを間近に見ることができてうれしい」「下諏訪はいい所なのでこの土俵で鍛えてほしい」などと笑顔だった。
手作りのちゃんこを味わった小口泰弘さん(80)、美恵子さん(78)夫妻=同町高木=は「顔を知った力士たちがだんだん番付を上げて活躍していくのを見るとうれしい。地元で合宿をやってくれるとファンが増えるね」と喜んでいた。
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