伊那市高遠町の金谷兼義さん(76)が、主に温暖な地域に生息している「イシガケチョウ」の卵と幼虫を自宅近くの畑で発見した。チョウに詳しい中村寛志信州大学名誉教授によると、近年、分布域を拡大しており、県内では昨年、下伊那郡平谷村で成虫が発見されている。伊那市は同村より北に位置していることから「分布の最前線の可能性もある」と注目している。
イシガケチョウはタテハチョウ科のチョウ。チョウの写真家として知られる金谷さんは19日に自宅近くで「やけに白いタテハがいる」と気になっていたところ、20日に同市長谷の美和ダム近くでも似たようなチョウを発見、急いで写真に撮り確認するとイシガケチョウだと分かった。
このため、金谷さんは前日に見たチョウも「イシガケチョウかもしれない」と考え、畑にある幼虫の食草のイチジクを改めて確認したところ、卵と幼虫を発見した。現在は4匹の幼虫がいるという。
中村教授は「伊那での発見は初めてではないか。温暖化で北上し、分布域を広げている」と注目。金谷さんは「成虫だと風に乗ってきただけの場合もあるが、卵から幼虫、成虫になれば生息ということになる。定着していくのか見守っていきたい」と話した。
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