シモーヌ・ヴェイユの薔薇の苗を植える関係者ら

”平和のバラ”共に育む 寄贈の苗植樹 伊那

2024/06/22 06:00
地域

バラを通じた世界平和に取り組むフランス公益社団法人「ルネサンス・フランセーズ」(本部パリ)と半導体製造機器メーカーの伸和コントロールズ(川崎市)は21日、「シモーヌ・ヴェイユの薔薇(バラ)」の苗5株を伊那市に寄贈した。高遠しんわの丘ローズガーデンで白鳥孝市長らが植樹。平和を希求した女性政治家にちなんだバラといい、参加者は戦争のない世界の実現や文化交流を願った。

 

シモーヌ・ヴェイユの薔薇はルネサンス・フランセーズ創立100周年だった2015年につくられたバラ。同法人の名誉会長を務め、世界平和のため活動したシモーヌ・ヴェイユ氏の名前を冠した。年2回咲き、鮮やかな真紅の大輪になるという。同法人は自治体などへの寄贈を通して平和を発信している。

 

伸和コントロールズは旧高遠町に寄贈した同バラ園が今年で開園から20年目を迎える記念として、シモーヌ・ヴェイユの薔薇を同市に贈ることを企画した。

 

同法人日本代表部の森由美子副会長、同社の幸島宏邦会長は「世界平和をバラによって伝えることができれば」「平和を願ったバラを伊那市と一緒に育てていきたい」と期待。白鳥市長は「この場所が平和の一つの象徴になる思いがする」と話していた。

 

シモーヌ・ヴェイユの薔薇は来年5月ごろに楽しめるという。

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