諏訪市郊外の霧ケ峰高原で24日、本格的な観光シーズンの到来を告げる開山祭が行われた。主催する諏訪観光協会や霧ケ峰強清水自治会、県や市の関係者ら約40人が参列。好天の下、標高約1680メートルに建つ「霧鐘塔」の前で神事を執り行い、今季の安全とにぎわいを祈願した。
諏訪観光協会によると、昨年霧ケ峰高原を訪れた観光客は210万人で、前年より24万人増加。新型コロナ感染拡大前(2019年)の95%まで回復したという。佐久秀幸会長はあいさつで「諏訪湖と温泉に並ぶ諏訪の三大観光地。多くの観光客に訪れてもらい、素晴らしい景観を見ていただきたい」と期待した。
神事では手長神社(諏訪市)の前島正宮司が祝詞を上げ、各団体の代表者が玉串を奉納。上空にはグライダーが滑空し、観光シーズンの幕開けを祝った。
県霧ケ峰自然保護センターによると、霧ケ峰では現在、踊場湿原(同市)周辺でレンゲツツジが開花。徐々に山を上り、6月中旬にかけて見頃を迎える。夏の代名詞・ニッコウキスゲは7月上旬から中旬ごろに楽しめる見込み。
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