原村でコーヒーとパンと焼き菓子の店「BARN」を営業している西さん夫婦

コーヒーとパンと焼き菓子の店 原村で西さん夫婦

2024/05/22 06:00
経済

原村ペンション区の西健太郎さん(52)、由美さん(43)夫婦が、同村の八ケ岳自然文化園近くのロゼッタの森内でコーヒーとパンと焼き菓子の店「BARN(バーン)」を営業している。手回しのコーヒーロースター(焙煎機)で丁寧に焙煎した深入りのコーヒーと素材にこだわったパンや焼き菓子を提供。「日常の中で、休みの日にふらっと立ち寄ってもらったり、近くの人が歩いて買いに来たりしてもらえるようなお店になっていったら」と話している。

 

東京都に住んでいた西さん夫婦。コーヒーなどを販売する店を開きたいと各地で場所を探している中で、原村の自然環境に引かれるとともに、イメージする店の雰囲気に合うと思い同村に移住した。

 

由美さんは食に関する仕事をしていたが、2人ともコーヒーやパン作りは未経験。教室に通ったり、知識や経験の豊富な人たちから指導やアドバイスを受けたりしながら一から学び、昨年7月、パン店だった場所を引き継いで店をオープンした。

 

コーヒーはブラジル産とタンザニア産の豆を使用し、コクと酸味、甘みのバランスが良い焙煎度合いにする。飲み口がすっきりとして、コーヒーが得意ではない人にも飲みやすいと好評という。パンや焼き菓子に使う食材は地域産、県内産を中心に全て国産で、自然に近い素材をなるべく使用。日によって数種類ずつ並び、季節の素材を生かしたジャムをトッピングしたマフィンは村内産のルバーブや茅野市産のホオズキなどを用いている。

 

村地域おこし協力隊としても活動している由美さん。「イベントなどを開いて、村での楽しみ方も提案していきたい。地元の人に楽しんでもらうことはもちろん、原村を知らない人にも村を知ってもらうきっかけになれば」と期待を込めている。

 

6月8、9日には自然の中でコーヒーと音楽を楽しむイベント「森と珈琲と音楽」を初開催。アーティスト保坂茜さんがギターの弾き語りをする。コーヒーとサンドイッチ付きのチケット(2100円)を販売している。詳細、チケットの申し込みは同店のインスタグラム(@barn_haramura)。

 

店の営業は金・土・日曜の午前10時~午後3時。

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