総合得点が書き入れられた賞状と副賞の金のタンブラーを手にする矢澤悠哉さん。「次は世界記録を目指す」と目標を語る=諏訪市内

陸上の東京マスターズ優勝 諏訪市職員矢澤さん

2024/05/22 06:00
スポーツ

諏訪市スポーツ課職員の矢澤悠哉さん(45)=諏訪市陸協、城南2=が、マスターズ陸上の第32回東京マスターズ混成5種競技会(6日、東京都八王子市)の45~49歳クラスで、同クラスの日本新記録となる3052点をマークして優勝した。トラック種目に投てき、走り幅跳びと総合力が問われる競技で、「陸上や野球、バドミントン、マラソン。さまざまなスポーツ経験が生きた」と矢澤さん。「これからも自分自身の限界に挑戦し続けたい」と意欲を新たにしている。

 

走り幅跳び、やり投げ、200メートル、円盤投げ、1500メートルの5種目を1日のうちに順に行う。矢澤さんは昨年の大会にも出場。40~44歳クラスの日本新となる2810点で頂点に立っている。

 

下諏訪南小時代から陸上を始め、4年時に100メートルで県大会1位となった。少年野球にも打ち込み、中学では野球部に所属。高校から現在までバドミントンを続けている。38歳の時にマスターズ大会を知り、小学校以来となる陸上を始めることに。小学校時代に全国大会を経験できなかったことも再挑戦を決意した理由の一つという。

 

今大会では200メートルで23秒78、1500メートルで4分54秒05を記録。ともに昨年の自身のタイムを上回った。毎朝のランニングと週末のトラック練習を継続。投てきは練習が限られるが、息子を相手にした軟式球の遠投で鍛えた。「投てきで昨年とほぼ同じ記録を出し、トラックで得点を伸ばせたことが良かった」と振り返る。

 

「日本記録は出せたが、うれしさ半分、悔しさ半分。各種目の記録には満足していない」と矢澤さん。年齢を重ねても「日本一」を目指せることをマスターズ大会の魅力に挙げ、「継続は力なり。こつこつ積み重ねれば、少しずつでも目標や夢に近づける。現クラスの世界記録となる3700点台が目標。高いハードルだが、挑戦したい」と力強く決意を語る。

 

小学校時代にリレーを組んだ仲間と、マスターズ大会に出場することも夢の一つだ。

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