実習で園児の歯の状態を確認する学生

県公衆衛生専門学校 学生が園児に歯科指導

2024/05/21 06:00
社会

歯科衛生士を養成する県公衆衛生専門学校(伊那市)の3年生12人は20日、近くの竜西保育園の年長児20人を同校に招いて、正しい歯の磨き方を教えた。幼児への分かりやすい指導法を学ぶ実習の一環。歯垢を赤く染め出す液を使って、歯ブラシの使い方や磨き方を丁寧に教えて歯の大切さを伝えた。

 

園児は一人一人緊張しながら診察台に乗って、学生に口の中を見てもらった。学生は「大丈夫だよ」と優しく声を掛け、歯の状態を確認。染め出し液で赤く染まった歯を園児が磨いた後、学生が磨き残しを教えたり、歯ブラシを一緒に持って磨いたりした。「上手だね」「お家でできそうかな」と伝えて、虫歯に気を付けるよう促していた。

 

指導が終わると、園児たちはきれいになった歯をうれしそうに何度も見て笑顔。細江悠大ちゃん(5)は「赤いのが嫌だったけど楽しかった」。安田幸叶さん(20)は「口が小さいので気を付けた。使う器具も説明してから口の中に入れて、目を見て話すことを意識した」と話していた。

 

指導に先立ち、学生たちが手作りした歯磨きの習慣の大切さを伝える紙人形劇の披露もあった。このほか保護者向けに担当した園児の歯の状態を知らせる記録も作成した。

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