霧ケ峰・踊場湿原に近接する斜面で雑木を処理する草原再生作業の参加者たち

霧ケ峰草原再生願う 諏訪市が雑木処理や刈り払い

2024/05/19 06:00
行政・政治

諏訪市は18日、同市郊外の霧ケ峰高原で草原再生作業を行った。地権者の牧野組合や関係団体、市、県の関係者ら約120人が参加。草原の保全再生と森林化の抑制を目的に、国天然記念物の踊場湿原に近接する道路沿いで、雑木を処理したりススキを刈り払ったりした。

 

2001年度から毎年場所を変えて行い、火入れ中止後の14年度からは春と秋の年2回にしている。コロナ下では人数を制限したが、昨春から従来の規模に戻しており、今回の作業にも個人ボランティアが加わった。

 

雑木処理と刈り払い班に分かれ、約2.5ヘクタールの範囲で作業した。刈り払ったススキはブルーシートなどにくるんで運搬。市環境課によると、搬出量は雑木860キロ、ススキ230キロで、いずれもリサイクル施設で堆肥化し、市民に無料配布する。秋の作業は9月21日に予定している。

 

開会式では、公立諏訪東京理科大学(茅野市)の小川賢准教授が開発した丸太に蓄電するオフグリッド電源(丸太電池)を屋外スピーカーなどで使用した。金子ゆかり市長は「霧ケ峰は人の手で維持されてきた二次草原で、放置すると森林化してしまう。大勢の皆さんの参加と協力に感謝したい」とあいさつした。

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