「ドスコイ」の掛け声で金子市長と記念写真に納まる諏訪市田辺区の女性力士たち。今年も8月25日に「おとぼけ相撲田辺場所」を開く

おとぼけ相撲田辺場所、今年も 8月25日開催

2024/05/16 06:00
地域

諏訪市田辺区の田辺女性部は14日夜、区公民館で金子ゆかり市長と懇談し、60代を中心とする女性力士が、着ぐるみのふんどし姿でユーモアたっぷりの取組を繰り広げる「ドスコイなでしこ おとぼけ相撲田辺場所」を今年も8月25日に行うと報告した。地域の絆と笑いの輪を広げ、子どもたちが多く集まって愛郷心を深める場にしたいと決意表明。招待を受けた金子市長は観戦と応援に駆け付ける意向を示した。

 

田辺場所は昨年、4年ぶりとなる秋葉神社の火祭りを盛り上げようと初めて開催。円熟期を迎えた区内の女性たちがど派手なメイクをし、着ぐるみ姿で笑いどころ満載の取組を見せ、コロナ後の地域に笑顔とパワーを届けた。化粧まわしも手作り。大勢の区民が土俵を囲み、子どもたちも女性力士に勝負を挑んだ。

 

この日の懇談は、金子市長が市民活動の現場に出向いて意見を交わす「ゆかり市長の出張トーク」で行った。

 

「鯉のぼり龍」こと吉澤敏子さんは力士姿で昨年の盛況ぶりを伝え、「区民から『元気をもらった』との声もいただいた」と報告。楽しい思い出を子どもたちに残すことも目的の一つと強調し、「今年は子どもをいっぱい集め、喜びや憧れ、思い出づくりにつなげたい」と意欲を見せた。

 

子どもにも着ぐるみで相撲を取ってもらったり、ちゃんこ鍋(けんちん汁)を振る舞ったりする構想のほか、頼もしい50歳代の新入幕力士も紹介。ゆるさと熱さが入り混じる意見交換会となり、資金面に関する悩みなどを市長に打ち明けた。

 

金子市長は「古里の良さをそこに住む人たちがしっかりと認識し、古里が好きな人を増やすモデル的な活動。皆さんのエネルギー、行動力は素晴らしい」と評価。市の「がんばる地域支援金」などを紹介し、「衣装や土俵づくりなどの必要経費は応援できる可能性がある」と助言した。メンバーから日曜開催となる今年の場所に招待されると「しこ名をもらわないと」と笑顔で語った。

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