茶摘みに汗を流す中川西小の子どもたち

下級生に手ほどき、伝統つなぐ 中川西小茶摘み

2024/05/16 06:00
地域

中川村の中川西小学校で15日、伝統の茶摘みが行われた。全校児童138人が9班に分かれて作業。上級生が下級生に手ほどきするなどして、学校敷地内に植えられている「やぶきた茶」の新芽を丁寧に摘み取った。

 

同校の茶栽培は1912年から脈々と受け継がれ、摘み取りは初夏を迎えるこの時期の恒例行事。特色ある体験として、かつて茶栽培が盛んだったこの地域の風物詩ともなっている。

 

今季の新茶は天候にも恵まれて順調に生育した。地元ボランティアの協力も得ながら、児童は「一芯三葉」と呼ばれる手法で21.5キロを収穫。早速飯田市南信濃の製茶工場に持ち込んだ。

 

この日の運営進行を任された児童会園芸委員会の委員長=6年=は「みんなで協力できた。今後も茶摘みの伝統をつないでいきたい。今年もおいしい新茶が楽しみ」と笑顔をこぼした。

 

同校は地元の人も迎えて6月中旬に「新茶を味わう会」を開き、最高の一服を楽しむ。

続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。