上伊那地域のゴルフ愛好者でつくる「伊那ゴルフ友の会」(矢島荘衛会長)のゴルフコンペが1000回に到達し、15日、伊那市西箕輪の信州伊那国際ゴルフクラブで記念大会が開かれた。記念プレートの除幕や記念式典も行い、60年にわたる交流を振り返り、大きな節目を祝った。
同会はゴルフ黎明期の1964(昭和39)年に創設。文正堂スポーツ(同市西町)の故北澤利一さんが事務局を担い、自営業者や開業医など15人で始めた。メンバーはバブル期に120人にまで増加。現在は40~90代のメンバー38人で構成し、同ゴルフ場で第1日曜日と第3水曜日の月2回、冬季を除く年18回例会を開いている。
発足当初は県内外のゴルフ場に遠征したという。15年ほど前には女性メンバーが2年間でホールインワンを2度達成し、祝福したのも良い思い出だ。同ゴルフ場の小木曽慶太支配人は「ゴルフ場で一番歴史のあるコンペ。これからも一緒に成長していきたい」と話す。
1000回記念大会には26人が出場。プレーに先立ち、クラブハウス近くの岩にはめ込んだ記念プレートが披露された。続いて、メンバーの織井常和さん(85)が祝詞をささげ、全員で完成を喜び合い、ゴルフを通じた会の発展と健康長寿を願った。
最年長で除幕を行った神田福治さん(94)は「ゴルフは人間修養。スコアだけではなく、仲間との付き合いや自分の健康を大切にしています」と笑顔を見せた。矢島会長(76)は「1000回は先輩方と会員の皆さんが熱情を注いだ結果。ゴルフは生涯スポーツであり健康と人生の糧。次の一歩を踏み出、これからも活発に活動していきたい」と抱負を語った。
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