富士見町在住の大石允耶さん(36)と翔子さん(35)夫妻は、子どもの思考力や創造性などの知的能力をはじめ、情操やコミュニケーション能力を育むツールとしても注目される「ボードゲーム」の普及に力を入れている。世代を超えて楽しめるゲーム会を主催し、住民同士の交流にもゲームを役立てている。夫妻は「ボードゲームの魅力を、さらに多くの人に伝えたい」とし、現在ゲームを気軽に楽しめる会場を探している。
◆勝敗を好まない人向けゲームも◆
ボードゲームは、囲碁や将棋、オセロ、すごろく、人生ゲーム、バックギャモンなど盤上ゲームの総称。このほか国内外の玩具メーカーが九九や計算、配列などを楽しむ数多くのゲームを販売する。
中には九州地方の材木会社が、林業振興を目的に植林から出荷までの内容を知ってもらうために作ったゲームも。勝敗を好まない人向けには、意見を聞いたり、話し合ったりするゲームもあるという。
◆人と接すること抵抗がなくなり◆
大石さん夫妻は共に静岡県出身。以前は名古屋市を拠点にしていたが、子育てに適した環境を探し求め、昨年3月に長男(8)と富士見町へ移住した。ウェブメディアの運営や広告デザインを手掛ける企業を営んでいる。
允耶さんは長男誕生を機にボードゲームの収集を開始。今では約300種類のゲームを所有する。長男が2~3歳から知育を目的に家族でゲームを始めた。外出ができなくなったコロナ禍の時は家族のゲーム熱が高まり、今も長男の就寝前など「20~30分の時間があれば、一家でゲームを楽しむ」という。
長男は人見知りをせず誰とでも仲良くなれる性格。「家族だけでなく、いろんな人とゲームをすることで人と接することに抵抗がなくなっているのでは」と允耶さん。ゲームでは大人と子どもが対等な関係で、大人が勝負に負けることもあり、子が親と遊べる楽しさや「勝ってうれしい」という感覚を味わうなど、家族の絆を深める効用もある。
◆会場少なく悩み施設提供求める◆
大石さん夫妻は同町に移住後、町内でゲーム会を開催。初めて顔を合わす住民同士もプレーを通じて「すぐに仲良くなれる」と好評だ。小中高生は土日曜日が部活や習い事で忙しいため、ゲーム会は金曜日に開くことが多く、保護者が食事の準備を気にしなくていいように飲食を伴うゲーム会にしているという。
夫妻は「ボードゲームに内在する数々の魅力を多くの皆さんと共有したい」と望む。允耶さんは「要望のあるご家庭を訪問し、ゲームの遊び方を教えることもできる」と話す。一方、現在の悩みは、気軽にゲーム会を開ける飲食店や施設などの会場が少ないこと。「協力していただける方があれば、ぜひご連絡を」と願った。
問い合わせは大石允耶さんのメール(nobuya@ainodesign.co.jp)へ。
購読残数: / 本
⻑野⽇報社からのお知らせ
フォトサービス
紙⾯に掲載された写真を有償で提供しています
諏訪湖マラソン…外部リンク
毎年10⽉開催の諏訪湖⼀周のハーフマラソン
第36回諏訪湖マラソン記録
⻑野⽇報の紙⾯PDFをご覧いただけます
⻑野⽇報ご購読
こちらから⻑野⽇報のご購読を申し込めます
⻑野⽇報就職研究会…外部リンク
「就職はふるさとへ」と考えている学⽣のみなさんへ
長野日報社 社員募集
2025年4月入社の社員を募集します
週間ランキング
「ララオカヤ」26年度から解体見通し 岡谷 もみじ湖一帯色づき始め マイカー規制始まる 諏訪湖SA上下線に「諏訪の国」コーナー新設 岡谷でシルクサミット開幕 技術継承、文化創造へ 山下清のペン画など初公開 岡谷美術考古館 谷川俊太郎さん 下諏訪の親友黒田さんと交流 強い冷え込み、雪づくり 霧氷の樹林を背に 池の周り鮮やか、秋の風情 地蔵寺庭園 おむすびコンテスト 最優秀に矢坂さん 「みかん祭り」にぎやかに 八剱神社日付で探す