NPO法人諏訪市セーリング協会は5日、諏訪湖に大量繁茂する水草ヒシの除去作業で使う和船に、諏訪湖への思いや自身の夢を書いてもらう催しを諏訪湖ヨットハーバーで開いた。「こどもの日」に合わせて企画し、児童生徒を含め約40人が参加。船体の真っ白なカンバスに「きれいな諏訪湖を取り戻そう」といったメッセージや、スポーツ大会での全国制覇などそれぞれの夢を書き込んだ。
同協会は4月、地域の高校生を交え、継続的なヒシ取りで傷んだ和船を修復した。環境意識が一層高まり、諏訪湖の保全再生活動にも弾みがつけばと今回の催しを企画。協会の活動に協賛する日本たばこ産業長野支社、諏訪湖ライオンズクラブ(LC)、テンホウ・フーズも参加した。
子どもたちは好きな色の油性ペンを選び、花や富士山などを描いた。テンホウのキャラクター「てんつる君」のイラストも。船体にお絵描きする貴重な体験を楽しみ、茅野市豊平小学校5年の児童(10)は「もっと諏訪湖がきれいになって昔みたいに泳げるようになればいいな」と願いを込めた。
4月に和船の修復を手伝った東海大諏訪高校2年の小平大央さん(16)も参加。上諏訪中学校3年生で校友会長の今井悠大夏さん(14)は、メッセージを書きながら同校伝統の諏訪湖清掃への意気込みを新たに。県セーリング連盟の矢口文香さん(26)=長野信用金庫=と菊原よしのさん(24)=佐久市役所=は「国スポ優勝」と書き、4年後に県内で開催される国民スポーツ大会での活躍を誓った。
諏訪湖LCはこの和船とは別に、市セーリング協会から譲り受けた中古の船にライオンの絵柄などを描いた。2艘の船は6月から諏訪湖で活動する予定で、同協会の横山真会長は「地域の皆さんの思いを乗せて、諏訪湖のために一層頑張りたい」と決意を示していた。
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