諏訪市は、今年度中に18歳となる新成人に、同市ゆかりの岩波書店の書籍を贈る。新成人の節目を祝い、「種まくブック」と題し、２０２２年度から行う事業。今年度は書籍の対象を広げ、４０００冊以上の中から気になる１冊を選ぶことができる。５月から10月末まで、申し込みを受け付ける。

同事業は、新成人に読書を通じて知識や知恵の「種」をまき、未来を開く力を育んでもらおうと始まった。同市中洲（旧中洲村）出身で岩波書店創業者の岩波茂雄（１８８１～１９４６年）のことを知ってほしい―との願いも込められている。これまでの岩波新書と岩波ジュニア新書に加え、新たに岩波文庫と岩波少年文庫の書籍も対象とした。

市内在住の対象者４４０人には、市長と教育長のお祝いメッセージとともに、案内やカタログなどを送付した。このほか、市外に住む同市出身者も申し込むことができる。カタログや同書店のホームページから１冊選び、二次元コードの電子申請サービスから申し込むと、６月以降に随時郵送で本が届く。

金子ゆかり市長は「若い時に出会った本は一生記憶に残るもの。ぜひこの節目の機会に本を手にしてほしい」と話している。

問い合わせは諏訪市図書館（電話０２６６・５２・０４２９）へ。