レストラン、イベントスペース、農業者育成などさまざまな要素を持つ「信州箕輪もみじ湖夢の里」

農業・観光・地域の活性拠点に 箕輪「もみじ湖夢の里」完成

2024/05/04 06:01
地域 経済

箕輪町南小河内に上伊那産黒毛牛を提供するレストランと住民らのイベントスペース、新規就農支援などの要素を持つ複合交流施設「信州箕輪もみじ湖夢の里」が完成した。地元で飼料や有機堆肥の生産を手掛ける企業「グリーンランド信州」が運営。同町の観光名所もみじ湖に近い立地を生かした誘客に加え、農業の担い手育成や地域活性化の拠点として展開する。4日は主に地域住民を対象にしたプレオープン、5日に本オープンを予定する。

 

同社は農業を学ぶ若者の支援や地方の過疎化対策を考える中、農業をテーマにした地域づくりを模索。JA上伊那の支所施設を活用して整備し、新たな拠点とした。建物は鉄骨造り2階建て。

 

1階には「黒毛牛レストラン愛す工房」をオープン。乳牛と和牛の交雑種の肉を使い、しゃぶしゃぶやすき焼きを提供する。肉は柔らかさが特長という。地産地消を推進して地元産牛の評価を高め、畜産農家支援につなげたい考えだ。2階には団体向けの宴会スペースも設けた。

 

レストランとは別に1階にはカラオケ設備などを備えたイベントスペースを用意。住民らに自由に使ってもらい、居場所づくりにも生かす。他に生活物資の販売所もある。

 

2階には新規就農支援センターを設置。同社は県から指導資格を得て、就農希望者の若者たちに畜産、花、果樹、野菜の分野で研修を行う。宿泊設備もあり、1~2年の長期滞在ができる。

 

3日にはセレモニーを開き、町や県の来賓を招いて新たな門出を祝った。同社の根橋英夫社長は、農業や観光、地域の活力が組み合わさった取り組みの重要性に触れながら「課題の解決などに住民みんなで取り組める拠点として活用してほしい」と期待していた。

 

水曜定休。レストランの営業時間は午前11時~午後3時。

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