信玄の隠し湯と伝わる下諏訪町の「毒沢鉱泉・神乃湯」(町観光振興局提供)

戦国武将ゆかりの地と温泉 信玄の隠し湯ツアー

2024/05/04 06:01
地域

下諏訪町観光振興局は、昨年初めて実施して地元客からも人気を集めた、戦国武将・武田信玄の”隠し湯”を巡る1泊2日ツアーを今年度も実施する。今回新たに、信玄のライバル、上杉謙信の隠し湯も加えた2泊3日ツアーも新たに企画。温泉だけでなく、戦国武将ゆかりの地をガイドとともに訪問するため、担当者は「温泉好きにも、歴史好きにも楽しめるツアー。地元の人にも諏訪と信玄の関わりを改めて知ってほしい」と話している。

 

全国の大名たちがしのぎを削っていた戦国時代、兵士の傷を癒やす温泉は軍事機密として敵に知られないようにしていたため、”隠し湯”として伝わる。中でも信玄は温泉を愛した武将として知られることから、温泉の切り口で歴史ツアーを企画した。

 

2泊3日ツアーでは、初日に同町の四ツ角駐車場を出発し、信玄と謙信の戦いの舞台となった長野市の川中島古戦場史跡公園、善光寺などをガイドと見学。謙信ゆかりの温泉で、「日本三大目の温泉」として知られる新潟県の貝掛温泉に泊まる。

 

2日目は謙信の隠し湯とされ、「日本三大薬湯」の松之山温泉(同県)に立ち寄り、ランチに名物の「湯治豚」を味わう。謙信が信濃侵攻の拠点として築いた城跡、飯山城址公園(飯山市)をガイドの解説で見学する。下諏訪に戻り、宿泊は信玄の隠し湯と伝わる「毒沢鉱泉・神乃湯」。

 

3日目は信玄が深く信仰した諏訪大社下社秋宮をガイドと参拝。信玄の伝説が伝わる茅野市の横谷渓谷や唐沢鉱泉をガイドと訪ねる。いずれも諏訪地方のガイドは諏訪信仰研究家・石埜三千穂さん=同町=が務める。

 

2泊3日ツアーの出発日は6月11日。料金は1人8万9000円から。信玄の隠し湯・3温泉を巡る1泊2日ツアーの出発日は6月6日、6月20日、7月11日。料金は1人4万2000円から。予約は観光サイト「おいでなしてしもすわ」へ。問い合わせは同振興局(平日対応:電話0266・27・1800)へ。

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