茅野市金沢の泉長寺（吉田英也住職）で３日、釈迦の生誕を祝う花まつりとマルシェを合わせた「シャカたん花ＭＡＲＣＨＥ」が開かれた。高齢化や過疎化が進みつつある金沢で、寺をコミュニティーの場として地域の活性化につなげようと、吉田隆晃副住職（２９）、飛鳥さん夫婦が企画し、初開催。雑貨や小物、飲食店など２０ブースが出店し、花まつりの法要など寺の催しもあり、子どもから高齢者まで幅広い世代でにぎわった。

イベントは▽地域の新たな魅力発見▽新たなことにチャレンジできる場所づくり▽人と人がつながる場所づくり―の三つの目的がある。

出店は地域で活動する人やイベント初出店の人もいて、ドライハーブ、ドライフラワー、編み物、アパレルなどの雑貨やパン、ジビエ加工品、朝採れ野菜など食品の販売、似顔絵やパーソナルカラー診断など多彩。寺の催しでは、お経を唱えて釈迦の誕生を祝い、参加者の健康や繁栄も祈願したほか、ハスの花を作るクラフト体験やゲーム大会などを行い、来場者は思い思いの時間を過ごした。

３歳の長女と訪れた女性は「お寺がいつもと違った雰囲気で、いろんなお店があることが知れて、子どもと一緒でも回りやすくて楽しめた」。吉田副住職は「出店者も来場者も多くて、金沢地域が盛り上がってうれしい。マルシェは毎年続けていきたいし、今後もお寺を中心にいろんなことを発信したり、新たなことが生まれたりする企画をしていきたい」と話した。