82台の全ての参戦車に大きな声援が送られたセレモニアルスタート

”車の祭典”にぎわう 茅野で「ラリチャレ」

2024/04/22 06:00
社会

初心者向けのラリー競技会「トヨタ・ガズーレーシング・ラリーチャレンジin八ケ岳茅野」(同実行委員会主催)は21日、茅野市運動公園をメイン会場に開いた。全国から82チームが参戦し、競技区間の「スペシャルステージ(SS)」を1台ずつ走行して、合計のタイムを競った。乗車体験やクイズラリーなどを通じて、モータースポーツの魅力を発信する「トヨタガズーレーシングパーク」も合わせて展開。年に一度の「車の祭典」に約2万2千人が県内外から訪れ、各会場は大きなにぎわいを見せた。

 

トヨタ自動車が全国12カ所で実施する大会の第3戦で、参戦者はドライバーとナビゲーターの2人一組でレースに臨んだ。セレモニアルスタートで同市の今井敦市長らがスタートフラッグを振り下ろすと、市販車をベースに改造を加えたラリーカーが次々に発進。拍手や歓声を受けながら出発した。

 

今回のレースは▽市運動公園▽ピラタス蓼科▽八ケ岳-の3エリアにSSを設けた。このうち、同公園の野球場バックスクリーン裏に観戦エリアを置き、競技を一般公開。エンジン音が響き渡ると、レースを心待ちにしていた観客たちの視線は一斉にスタート位置の方向へ。猛スピードで走り抜けるラリーカーの様子を固唾をのんで見守り、コース際を攻めたドリフトが決まると「すごい」「かっこいい」などと大喜び。好タイムが出ると、拍手もひときわ大きくなった。

 

メイン会場から蓼科方面のSSへ向かう選手を応援する「リエゾン(沿道)応援スポット」も大盛況。観客たちは配布された応援用の「オリジナルフラッグ」を左右に振りながら、約1分間隔で公道を通過する車両に「がんばれー」などと声援を送った。車の模型片手に、ラリーカーに憧れのまなざしを向ける子どもの姿もあった。

 

リエゾン会場の聖光寺(同市北山)では、オリジナル缶バッジや反射材作りなどを体験する子ども向けの「モノづくり教室」を開催し、トヨタ工業学園(愛知県豊田市)の2~3年生19人がスタッフを担当した。

 

茅野商工会議所青年部チームでドライバーを務めた松澤友樹さん(36)=茅野市中大塩=は3レースを終え「メイン会場や沿道では、子どもからお年寄りまで大勢の人に応援してもらい、たくさんの元気をもらった。貴重な経験の機会を与えてくれた青年部の仲間たちにも感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔で語った。

好タイムを目指し、未舗装路を激走するラリーカー
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。