岡谷工業高校(岡谷市)環境化学科の3年生24人が19日、諏訪湖の水質調査を行った。課題研究の一環で、市内の釜口水門、塚間川河口の2カ所で水を採取し、装置を使って検査。湖岸のごみ拾いも併せて行い、身近な環境問題への意識を高めた。来年1月の校内発表で研究成果を披露する。
同科が取り組む課題研究には、諏訪湖の泥とメタン発酵、湖にすむ魚と微小の「マイクロプラスチック」のテーマがある。検査では、昨年に生徒が製作した水質を測定する装置を活用。2カ所の水を使い、溶存酸素量、水素イオン指数、電気伝導率、水温を調べた。
清掃はこれから本格化する課題研究に先立ち、湖の現状を自らの目で確かめながら実施。生徒は2グループに分かれ、釜口水門と下諏訪町の砥川までそれぞれ湖岸を歩き、漂着したごみを一つずつ拾い集めた。
部活動の科学部長でもある小林大倭さんは「フィールドワークを通じて諏訪湖の環境を知り、水質改善につながる研究に生かしていきたい。湖に影響を及ぼすごみの種類が分かると、研究にも役立つ」と意欲を見せた。
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