宮内庁が14日に皇居吹上御苑(東京)で開いた自然観察会に、伊那市西箕輪の県自然観察インストラクター・野口輝雄さん(72)が妻の眞澄さん(71)と参加した。都心に樹齢300年とされる巨木をはじめ木々が茂る林が広がり、川や滝もあったという。貴重な植物の生態が維持されていて、輝雄さんは「都会に里山と原生林が残る不思議な光景」と振り返った。
吹上御苑は戦後に昭和天皇の意向によって自然を取り戻すことを意識した管理が行われ、多くの植物や生物を育む豊かな環境を維持している。自然観察会は皇居の生物調査の成果を国民と分かち合う上皇ご夫妻のお考えに基づき2007年に始まった。
14日の自然観察会は70歳以上が対象で2800人ほどの応募に対して当選は約100人の高倍率だったという。野口さん夫婦は35人ほどのグループになって専門家の解説を聞きながら1時間30分ほど苑内を歩いた。
輝雄さんによると、推定樹齢300年とされるイチョウは幹の幅が大人数人が収まるほどの大きさ。見上げるような高さのスダジイは大きくなった木を支えるように根が地上に張り出すほど成長していた。苑内の川ではゲンジボタルの幼虫が餌にするカワニナも確認できたという。
眞澄さんは「大都会の中に広大な自然があった。外のビル群と中の自然の対比がすてきだった」と感想。輝雄さんは「貴重な植物の群生が見られ、それにふさわしい環境がある」と興味深げだった。
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