イワヤマツツジや桜が見頃を迎える境内で、チラシを手に来場を呼び掛ける中川清健住職

箕輪の無量寺開創800年 20日に春まつり

2024/04/17 06:00
社会

箕輪町北小河内の無量寺で20日午後2時から同5時まで、「春まつり」が開かれる。国重要文化財の阿弥陀如来座像を御開帳するほか、釈迦の誕生を祝って誕生仏に甘茶をかける。今年で開創800年を迎える同寺。初めて寺にまつわるクイズのスタンプラリーなども用意しており、寺について知ってほしい-と来場を呼び掛けている。

 

鎌倉時代に開基創建した高野山真言宗の古刹。戦国時代に多くの神社や寺が焼き討ちに遭ったが、同寺には火災の記録がなく、多くの文化遺産が残っている。阿弥陀如来は平安時代後期に造られたとされ、観音と地蔵が両脇に並んでいて貴重という。

 

これまで毎年4月25日に営む「大般若法要」の前日に御開帳していたが、平日だと来場者が限られるため、今年から25日以前の休日に変更した。スタンプラリーは子ども用と大人用があり、同寺周辺の5カ所を回ってクイズやなぞなぞに答えてもらう。全問正解すると先着100人に菓子または花の苗を贈る。

 

境内ではイワヤマツツジなどが見頃を迎えており、甘茶や綿あめの振る舞い、鉢花の販売なども行う。このほか初めて上伊那地域のキッチンカーや出店計6店も招く。

 

中川清健住職(45)は「開創800年なので、ぜひ子どもも大人も楽しんでお寺に触れてほしい」と話している。

 

800年を記念した式典や法要は10月に計画している。

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