駒ケ根市、飯島町、中川村、宮田村の上伊那地方南部4市町村の首長らは15日、県立高校再編整備で新設される「上伊那総合技術新校(仮称)」の第16回懇話会で県教育委員会から上伊那農業(南箕輪村)の校地を活用する方針が示されたことを受け、伊南地域の生徒の学びが十分に確保されることを求める要望書を提出した。伊藤祐三駒ケ根市長、唐澤隆飯島町長、宮下健彦中川村長、小田切康彦宮田村長らが県庁を訪問し、武田育夫県教育長に要望書を手渡した。
上伊那総合技術新校を巡っては、県教委は2021年に辰野の商業科、箕輪進修の工業科、上伊那農業、駒ケ根工業の4校を統合して新校を設置する再編整備計画を示し、翌22年に決定。その後、学校関係者や地域の有識者らでつくる懇話会が設けられ、目指す学校像などの検討が進められている。
今年2月の第16回懇話会では、上伊那農業の校地と校舎を活用し、全日制の農業科、工業科、商業科を設置する方針を示した。募集開始年度を32年度以降のできるだけ早期とし、7学級程度の生徒を募集するとしている。
要望書では、伊南地域で唯一の工業科を持つ駒ケ根工業が統合されることに伴い、新校の工業科におけるより専門性の高い教育課程の編成や最新実習機器の導入、地域との地域産業振興の継続実施、JR飯田線の利便性向上などを求めた。
懇談で伊藤市長は「駒ケ根工業は地域との連携を深めてきた高校で地元の喪失感も大きい。新校ではより充実した教育に取り組んでほしい」、小田切村長は「遠くから通いたくなる魅力ある高校にし、地域の製造業を支える生徒を育成してほしい」と求めた。唐澤町長と宮下村長は「(新校は)通学距離が倍以上になるので、生徒の通学のためにも配慮いただきたい」とJR東海へのさらなる働き掛けを訴えた。
武田教育長は、高校と企業が協働で生徒を育成するデュアルシステムの導入の検討や県南信工科短期大学校(南箕輪村)との連携などを考えているとし、「懇話会ではより地域との連携を深め、地域全体で充実した検討を進めていく」と話した。
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