岡谷市長地出早の出早公園で、カタクリの花が咲き始めた。薄紫色の花びらを広げ、ゆらゆらと春風に揺れている。群生地として知られる園内に家族連れらが訪れ、熱心にカメラを向けていた。
カタクリはユリ科の多年草で、下向きに広がる花は「春の妖精」とも呼ばれる。公園の自然保護に取り組む地元の「愛楓会」によると、今年の開花は昨季より2週間ほど遅い。つぼみも多く、今月下旬まで楽しめそうという。
開花期に合わせ、14日まで「かたくり祭り」を実施している。新型コロナウイルス5類移行後、初めての花見シーズンを迎え、5年ぶりに湯茶の振る舞いを再開。会長の早出晴明さん(70)は「これから次々に咲き出す。今年はより多くの人に楽しんでもらえたらいい」としている。
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