諏訪市の第76回諏訪湖祭湖上花火大会の実行委員会は5日、市役所で開き、8月15日に開く大会の要綱を決めた。打ち上げる花火は4年ぶりに通常開催した昨年と同じ22セットを予定。昨年から採り入れた臨時駐車場の有料事前予約制や、諏訪湖イベントひろば(旧東バル跡地)のフードコートは継続するが、人流集中が起きたフードコートに関しては2倍以上の広さを確保し、レイアウトも工夫して改善を図る。
従来通り2部構成とし、1部は全国の煙火9社による競技花火を実施。2部は水上スターマインなど諏訪湖名物の豪華な花火を打ち上げる。マス席やブロックエリア入場券などを抽選で販売。諏訪市民枠は5月1日、一般は6月24日から受け付ける。材料費や人件費の高騰を受け、一般販売の料金を値上げする。
事務局の市観光課は、民間からの提案を受け、新たに諏訪湖間欠泉センターの下諏訪側への桟敷席を検討していると報告。祭りの雰囲気を味わえるよう、露店が並ぶフードコート内への新設も検討していくとした。
フードコートは、会場周辺の人の流れを円滑にする狙いで昨年初めて設置。従来は湖岸線にあった露店をイベントひろばに集約したが、時間帯によって大混雑し、反省会では「列を制御できない危険な状況になった」との報告が出ていた。
今回はひろばの一部に設けていた団体用大型バス駐車場を諏訪湖ヨットハーバーに移転し、市道中浜2号側の区画にも露店を配置する。主要出入り口も3カ所から4カ所に増やす。コートから離れた場所にある駐車場では、弁当や飲料の販売を検討していく。
市街地の交通規制はほぼ例年通りだが、解除時間を30分早めて午後10時半とする。臨時駐車場は下諏訪町の赤砂崎を含め13カ所・約3500台分。混雑緩和に効果があった事前予約システムを引き続き導入する。
今年の大会に向けた実行委の初会合で約60人が出席。会長の金子ゆかり市長は「昨年は久しぶりの通常開催。改革にも取り組んだ。引き続き工夫を凝らしながら第76回大会を成功に導きたい」とあいさつした。
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