箕輪町富田区の長寿クラブ「富田富老(ふろう)クラブ」が7日、約70年ぶりに釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花祭り」を同町富田の富田薬王院で開く。地域の文化財を伝承し、子どもたちの思い出づくりにもつながれば-と復活させる。日頃は見ることのできない本尊の薬師如来を御開帳するほか、薬師如来を守護する「十二神将(しんしょう)像」も公開する。
富田薬王院は江戸時代初期に建立された区内最古のお堂。数回の再建を経て、江戸後期の1808(文化5)年に村中の人が発起施主になって現在地に移された。近隣の村の人々も含めて薬師信仰の場だったが、現在は区の所有で老朽化が進んでいる。
会員たちが子どもの頃は、釈迦の誕生日とされる毎年4月8日に花祭りに出掛け、甘茶を飲むのが楽しみだったという。現在はクラブの役員だけで同日に甘茶を立てて昔をしのびつつ、本堂を掃除している。昨年4月に役員たちが「立派なものなのでもったいない。区民の皆さんにも見てほしい」と復活を決めた。
十二神将像は高さ約32センチの木彫で、薬師如来の両脇に6体ずつ置いてある。1830(文政13)年に旧富田村や旧上古田村など近隣住民らの寄付で作られたという。
同クラブの向山明会長(77)は「一人でも多くの人に知ってもらいたい。老朽化しているので、区で保存や維持について考える機会にもなれば」と期待している。
薬王院は富田神社の南隣に位置する。花祭りは午前10時~午後3時で、来場者には甘茶や菓子を振る舞う。
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